グラストンベリー・フェスティバル的ブラウニー

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大雨続きによる浸水被害がイギリス各地で報道される中、あいかわらず日も短く午後四時には真っ暗。ったく夏がこの国にほんとうにもどってくるのだろうかと、一年のうちの正反対、つまり半年後はいつかと考えたら、グラストンベリー・フェスティバルの週でした。2013年のヘッドライナーの噂には、ローリングストーンズとフリート・ウッドマックという大穴的大御所の名が挙げられていますが、春に正式発表されるまで憶測記事が出ては消えてを繰り返すのは毎年のこと。ちなみに2011年はU2、コールドプレイ、ビヨンセ。(2012年は開催なし)

315580963_1972e4fe87-2.jpgご存じない方のために少し説明を加えると、グラストンベリー・フェスティバルは観客が15万人にのぼるという英国最大の野外ロックフェスティバルで、南西部サマセット州グラストンベリーという小さな町のはずれにある農場で開催されます。6月の最終週といえば季節は夏。ちなみにイギリスの夏は日本の初夏の気候で、みずみずしい木々の緑が風に揺れ、光が舞い、陽の暖かさが空気を包みこむビューティフルな季節。そう、雨さえ降らなければ。

野外フェスの三種の神器はテント、寝袋そしてウェリントン(ゴム長靴のこと)。それはそれは雨の多い国です、大雨でテントが流されたり、ぬかるみの中で泥まみれの人々の写真がニュースに登場するのもしばしば。会場は大規模な農場なだけに、雨が降ったときの、そのチョコレート色をした泥の海の壮絶なこと。そりゃあ何万人もが5日間にわたってサマセットの大地を踏みしめるわけですから。

てれんぱれんしたTシャツと短パンを着て、グラストンベリーのテレビ中継を冷えたビールを豪快に飲みながら観ている様子を思い浮かべると(夏までにはダイエットに成功して細ーい足がすらりと伸びている願望的光景)、あれを焼こう、という気になるレシピがこれ。

料理研究家兼フードライターであるナイジェル・スレイター『グラストンベリーの泥のようにみっちり詰まってファッジみたいな』と形容したチョコレートブラウニー。

ココアだけを使用するもの、極上チョコレートじゃなきゃだめなもの、チューイー系、ケーキ風とバリエーションの幅が広いのがブラウニーですが、これはナッツなどを入れていない上質チョコの味だけで勝負の正統派で、ナイジェルらしいレシピだと思います。非常に濃厚なテイストで自分へのご褒美、または大のチョコレート好きの友だちを招くとき用でしょうか。リッチな味ですが、とても軽い口触りです。オブザーバー紙のオリジナル記事は こちら

気分だけはグラストンベリーになってみるかな。外は暗く、テムズ沿いは浸水警報が発令されたままだけど。

ナイジェル・スレイターのブラウニー (23cmx23cmの角型)

300g  砂糖
250g  バター
250g  チョコレート(カカオ含有量70パーセントが理想的)
全卵 3個(L)と卵黄1個
60g  小麦粉
60g  上質なココア
小さじ½  ベーキングパウダー

バターと砂糖を合わせ、白っぽい色になりふんわり軽くなるまで(電動ミキサーで数分程度)撹拌します。チョコレート200gは湯せんにかけてとかし、残りの50gは砂利石くらいの大きさにくだきます。

卵はボールに割り入れ、軽く混ぜておきます。また、小麦粉、ベーキングパウダー、ココア、塩ひとつまみを合わせふるいます。

バターと砂糖をまぜたものに、ミキサーで撹拌しながら卵を少しずつ加えていき、湯煎にかけたチョコと刻んだチョコも加え、粉類をサクッと混ぜ入れます。
オーブンペーパーを敷いた型に入れ、180℃で30分程度。

フォークや串を中央に刺して、生ではないけれどまだちょっとウェットかなぁという状態でオーブンから出すこと。そのまま熱がまわるので冷めた頃にはちょうど良い加減になっているはずですが、このタイミングを見計らうのにちょっと勇気がいります。日本にお住まいの方にはちょっと甘すぎるかもしれません。一度焼いてみて砂糖の量を加減してください。

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