安物なのに一生モノ台所道具ランキング(2-5位)

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For the moments you can’t buy。教育的であるというふれこみの玩具を販売しているチェーンストア、アーリーラーニングセンターの一昔前のコピーです。お金で買うことができない大切な時間のために(玩具を買いましょう)という逆説的な上手い文句。それにノセラレてどれだけ財布の紐を緩めたことか。カラフルなオモチャたちが現在ニキビ面の子どもたちの頭脳にどれだけ寄与したかも不明ですけど。

カネをだしてモノやサービスを買っているつもりだけれど、究極的にはカネで買っているのは時間。逆のいい方をすれは労働という形でを時間を売ってカネに替えてるんだよなぁと思うのです。


このブログを書いているキッチン(椅子はこちらでご紹介済みです)であたりを見回すと、ここで人生のどれだけを費やしているのかと思ってしまいます。それは多くの人々が考えることのようで、いろんな広告が時間を節約するという道具たちを買え買えといって購買欲をそそります。そしてつい要らんものを買ってしまう。本当に要るものだけに囲まれたシンプルなライフスタイルは現代人にとっては涅槃の境地。物質社会で情報過多。煩悩が多すぎ。

そこで、資本第一の世の中にいながら逆説的な台所道具ランキングをご紹介することにしました。一生ものの台所道具とはよべるほど元手は全然かかってないんだけれど、ずいぶんよき時間をいただいたよね、という台所道具たちです。

第5位 ちりとり&箒

 

これはわたしにとってはリッパな台所道具。まな板からこぼれおちた玉ねぎのみじん切りやら芋の皮、パン粉などが盛大に床に落ちてしまうのはわたしのいい加減さだけのせいではないと思うのです。それを片づけるという作業が非常に所帯クサい。しかしそれをやらないとゴミを踏みながらキッチンに居続けることになり、後片付けがいっそういやになってしまう。なので、ぱぱぱっと床を掃こうという気になるという利点はずぼらなわたしにとって大きい。場所もそうとらないし、壁にかける必要もない。3年ほど前にディスカウントストアTK MAXXで購入。ショッキングピンクの花柄などもありましたが、白黒のほどよいファンキーさがちょうどよいんです。

第4位 グリドル

1997年に40フランで購入。欧州通貨がユーロになる前のフランスフランで、当時のレートだと4ポンド程度。円換算で800円強。

見渡すかぎりひまわり畑が広がる南フランスの夏でした。フランスの田舎を車でまわる楽しみのひとつは点在する村の市場。強烈にくさい青カビチーズ、完熟トマト、量り売りのオリーブ、濃厚バターにパンなどが石畳の通りに並んでいるのはもう胸躍る光景です。これを買ったのはMidi-PyrénéesにあるLectoure(レクトゥール)という村の露天市。

絞めたばかりの地鶏をゲットして、他の食材を買い漁っているときに地べたに商品を広げた金物屋をみつけました。ど田舎の物価にしてもびっくりするほど安かったんですが、しっかりした厚手の鋳鉄。取手が折り畳めて収納に便利なのも自炊旅行中の身にはちょうどよかった。なのでいまだに使ったあとは値札がついたままの箱に収納。鉄板に油をひかず、焼く肉や魚の方に油を塗って焼くのが正しいのを学んだのがこの道具です。(でないと煙でぼうぼうになります)グリーンアスパラにオリーブオイルを絡めてグリドルで焼いてシーソルトをぱらぱらとふっていただくのがいかに美味かを教えてくれたのもこれ。

第3位 鍋用ラック

この写真でお見せしたいのは鍋類ではなくて、それらが吊り下っている安普請なアルミ製ラック。これは家の前の持ち主がおいてったもの。見かけ悪いし安っぽいしすぐ取り外すつもりで使いはじめたら他に鍋を置く場所がない。もっとみてくれのよいものに買い替えようといいながらそのままになっている。洗ったらさっとフックに引っ掛けるだけ。屈んで収納する必要がないため、腰が丈夫なのはこれのおかげ?これだけの量のモノを引き出しにしまおうとするとすごいスペースが必要なはず。

第2位 鋳鉄鍋セット

このキャセロール鍋とスキレットだけでなく、中鍋、小鍋とフライパンもあるのだけれど、使用頻度が低いのでロフトで冬眠中。相方が独身の頃メールオーダーで買ったもの。台湾製の無名メーカーで、若造の彼にも買えるほど超安かったそう。
直火にかけて沸騰したら、オーブンに入れてほっておくだけのシンプルなキャセロール料理はすべてこれ。深さがあるのでポットローストもOK。スキレットも十分油を吸い込んでいるので焦げつきなし。ねじ込み式の取っ手が外れるので、オーブンやグリルにも使える。トルティージャ(スパニッシュオムレツ)が実にきれいに出来ます。どちらもときどき油を塗るお手入れは必要です。

第1位はコマーシャルの後で(!)なんてというとヤクザなテレビ番組みたいでしょうが、次回の記事予告ということで。

安物なのに一生モノ台所道具ランキング(1位)

6 コメント

  1. 週末の朝一で、今週も奥深く、興味深い音信が届きました。
    週末、朝一で、奥深く、興味深い音信が届いていました。
    いつもの通りワクワクと読ましていただきました。
    拝読後に連想でパット浮かんだことを3つコメントさせていただきます。

    数週間前、こちらのブログのグローサリーでも紹介していただいているナイジェラ・ローソンの記事が、シドニー・モーニング・ヘラルド紙に出ていました。手元に記事がないのでうろ覚えですが、題して「20の料理の鍵」というような内容でした。
    鍵の一つ、「ロースト用の平鍋は銅板製の上質のものをどうぞ。絶対に後悔はしません。高価だとはいっても、ロールスロイスを買うほどのお金は要りません」とあって、エッと驚きました。ちなみに、別の一つにスパゲッティを茹でるときの塩加減は、地中海の海水と同じくらいの塩分に決めましょうともあり、これもエッツと驚きましたが、海水ほどではなくても、料理に、塩分を腰を入れてきめるというのは、コツなのかもしれません。

    最近読んだ、高峰秀子さんの多数の著作のなかの1冊「コットンが好き」(文庫本)には、彼女が世界各地で集めた台所用品やぐい飲み器などがきれいな写真入で紹介されています。こんないいものに囲まれて高峰さんは涅槃の境地だったかもしれません。

    4月のはじめに九州の故郷に一時帰国します。日本から買ってきたいもの。ダシ巻き玉子焼き用の四角いフライパンです。

    • 釉子さん

      地中海は内海なので太平洋にくらべて塩辛いと思いますよ。地中海というところがイタリアの血をウリにしている(イタリアってグルメでゴージャスですから)ナイジェラらしい気がします。何ものにしてもyou get what you paid forではあります。ナイジェラは南半球でも活躍しているのですね。シドニーにできたジェイミーオリバーのレストランも盛況だと聞きます。オージーはあいかわらずPOMだと揶揄しながらも英国へのコンプレックスを抱えているのでしょうか。

      4月の九州は麗らかで花が咲いていてそれは美しい季節でしょう。帰国楽しみですね。他にも旅行なさるのですか。温泉どころもたくさんありますよね。

  2. 鋳鉄の鍋やフライパンは重宝しますね。
    いま、目玉焼き2個を焼くのにぴったりサイズのフライパンを見つけています。
    1個焼くのにぴったりなのは、イングリッシュマフィンにはさむ目玉焼きやオムレツ作りで毎日のように使っています。
    グリドルの安さにびっくりしています。

    • asoboさん

      1個でも可愛いのに、2個の目玉焼きだとどんなブログになるのか楽しみですー!
      そうですね、1個用もあると便利。なんていっているとまた道具が増えちゃって置く場所がなくってこまってしまいますねぇ。

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