日曜の朝のカプチーノ式心理考察

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 エスプレッソマシンの音がする。
 リビングルームにいたわたしは、キッチンにいる息子にわたしの分も淹れておいてと声をかけた。
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「スペードもどきになっちゃったよ」
 という息子の声が聞こえ、階段を上る足音がした。カフェでバイトをしている彼はカプチーノの泡にチューリップとかクリスマスツリーの模様がかける。でもいまは試験の真っ最中。頭の中は数学の公式とか元素記号でいっぱいで泡の注ぎ方には集中していなかったとみえる。
 キッチンのテーブルに置かれたカップをみて、わたしは一言。
「あらこれ、スピーチバブル(漫画の吹き出し)じゃない」
 パンをスライスしていたら、ガーデニングをやっていた相方が水を飲みにきた。草の匂いがする。
「ああ、今日のはマッシュルーム模様か」
 パジャマ姿の娘が降りてきて、パンを一口齧ると、
「パンプキンみたい、ううん、やっぱりアトミックボムね」
 ボリュームのあるカーリーなロングヘアは、ゆらゆらしながらリビングルームの方角へ消えていった。
 キッチンの残ったのはわたしと、カップにはりついたカプチーノの泡と、窓から差しこむ日曜の朝の光。

10 コメント

  1. おはようございます。kitchenからコーヒーの香りが漂ってくるようでした。朝の光に湯気を反射しながら。

    あの、コーヒーの表面のお絵かき!(失礼、芸術と訂正します)は、いつ、どこで発生したのでしょうね。こちらでも、ほんとんど間違いなく、描かれて差し出されます。形はハートとツリーが主流(キノコ雲はユニーク、初めてお目にかかりました)。

    最近のカフェー・ソサイアティーは、場所を問わず、どこもかしこも健在です。だから人気を競い合いBest Coffee in~のランク付けが出てきます。

    先週、ソーイングのクラスの帰途、
    Glebe Point Rdの入り口のRusticな仕立てのカフェーに立ち寄りました。味わい、楽しみ、空のカップをカウンターに置き「おいしいコーヒーが飲める場所を見つけちゃった。Best Coffee in Sydney ですね」と言ったら、エスプレッソのマシーンに向かっていた若い男性が「ウワーッ」と歓声を上げ、満面の笑みで喜んでくれました。また、行こっと。

    • Glebe Point Roadは懐かしの古巣です!
      いまでもearthyなカフェやレストランがごちゃごちゃと立ち並んでいるのでしょうか。Valhalla Cinemaはクローズしたと聞きましたが…….残念です。ああいうindependentな映画館は大学の近くの街には絶対あるべきだと思うんですけどね。Best coffee in Sydneyを飲みにいつかは再訪したいです。ずうっと思いながら実現できていませんが。息子が働いているカフェもstripped wooden floor boardで、coffee beans の袋が椅子代わりになっているrusticなところです。

  2. ご家族みな違うイメージだったんですねー
    私はアトミックボムに見えてしまいましたが(笑)
    ほっこりとしたこのエピソード、お昼休みの一服の清涼剤となりましたー( ^^) _旦~~

    • お越し頂いてありがとうございます。
      心理テストになりそうですよね。
      まぁ家族みんなそれぞれ違う人間なんだな、と思いました。他にも違う見方がありそうですね。

  3. 想像を掻き立てられるラテアートですね~、
    ちなみに爺は、「象」に見えました!

    なんて穏やかな日曜の朝の風景だろう、
    コーヒーの香りとかすかな草の匂い、まるで小説のワンシーンのようだ。

    というか、エスプレッソマシーンいいなあ、
    デロンギのマシーン欲しいんだけれど、とっても高価で買えないので、
    相変わらずビアレッティでポコポコやっております。

    • 象かぁ、いやぁほんとに物ごとにはいろんな見方があるもんですね。そして自分の見方以外があることすら気がつかない、ということに気がつきました。
      実際の生活はぜんぜん穏やかではありませんが、そういうふりをしておこうということで(笑)

      うちはGAGGIA Classicを使っています。ラテとかカプチーノが飲みたいので。こちらはハードウォーターだからライムスケールが溜まるので定期的にライムスケール取りをしなきゃいけませんけど。でもビアレッティぽこぽこやっている方がしゅわわわーーーーより優雅な気が。

  4. こんばんは^^
    …私も象に見えてしまいました(トホホ

    日曜の朝は、ゆったりカプチーノを飲みながら
    1日の計画を考えたり、やっぱりこのままのんびりしてようかな
    なんて考える時間ですね~

    なんだかsunnyさんご家族のワンシーンが目に浮かびました^^

    • 象ですか。やっぱ森のくまさんと気が合うわけですね!
      それがのんびり優雅な日じゃなかったんです。午後から夜まで道をせき切ってストリートパーティ(公道でやる近所の人たちの飲み会)があって(家の前で音楽じゃかじゃか)、それに便乗して知り合いが飲みにきて深夜まで。
      なので、ちょっとイメージとちがうかも………

  5. 入れ替わらないうちに、もう一つコメントをさせてください。
    Glebe….といえば、(渋谷裕政)ことヒロ君が長年の住人です。彼は予想どおり、とてもいい2児(Hanako、Jotaro)の父親になっていますよ。子供たちに自分のことを「To-Chan」と呼ばせています。たまに会うと、「ホレ」と言って、子供たちの写真をみせてくれます。可愛くて、可愛くてしょうがないと思っているのが分かります。といっても、Hanakoちゃんはすでに20才?

    Glebeはヒロ君が詳しいですね。ゴチャゴチャでなく、全体的にきれいな町並みになっていますよ。古い由緒ありげな白亜の家が多いですし。それに港も公園もくっついて環境ばつぐんの街ですから。

    あの一帯は、大学にちかく、進歩的なインテリのあつまりで、移民の人、ブルーカラの多く住むWestern Suburbsの区画に一線を引いてInner Westと呼ばれる特別地区ですものね。Sunnysiderさんはいいところにお住まいでしたね。ぜひ、お遊びにいらしてください。

    • ヒロ君はずっとGlebeなんですね。easy goingで物ごとをありのまま肯定するっていう感じがしました。よいお父さんなのは納得できます。「To-Chan」ほんとにクールです!わたしもKa-chanになりたかった!そんな優しい父ちゃんをもって子どもたちも幸せでしょう。
      Inner Westという呼び方があるのですね。多くの街が南北に分かれて各々はじめに落ち着いた方に居続ける人が多い。シドニーにノースとサウスがあるように、ロンドンもテムズを挟んでノースとサウスに分かれていますし、パリは左岸と右岸という具合に。ゆうこさんがお住まいのエリアも閑静なソリッドな住宅街で素敵です。
      当時のフラットメイトはLilyfieldにいます。やっぱりGlebeを離れられなかったクチでしょう。当時みんなでタイムカプセルを埋めたのですが、今となっては他所様の庭を掘り返しにいくこともできず……

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