夏の旅情と木綿のワンピース

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木綿のワンピースの女子度って、男にはわかんない。きっと。

わたしみたいに年がら年中ジーンズを履いている人間でも、ワンピースを着ると女になってしまう。フレアスカートとか花柄のブラウスからは、ひらひら感、ふわふわ感といった「感覚」が入ってくるけれど、ワンピースを着ると、デザインに関わらず女という「自意識」がストンと降りてくる。ちなみに女子という言葉には年齢制限はない。ボーイズたちが永遠にボーイズであるように。

夜のおでかけ用にLBD(リトルブラックドレス:ショート丈の黒ワンピ)も持っているけど、あれを着るとちょっとリキがはいってしまう。その点、木綿のワンピースは、普段着のありのままの自分を包む服。

身体を締めつけないシンプルなワンピースが、あっぱっぱとよばれた時代があった。クーラーが普及していない頃の夏の救世主。音の響きがスースー感をみごとに表しているけれど、これって殿方には未知の分野なのよねぇ。ワンピースって最も納涼指数が高い衣服です。ほんと。

夏がカッと暑くならない国に住んでるから、ノースリーブとか肩だしのワンピなんてほとんどいらない。太陽を求めて南欧にいく夏休みの旅行でのみ必要性がでてくる。だからこそ機能性とリゾート感と女子度がない交ぜになったワンピースは特別なお洋服。年に1-2回しか着ないものを買うことの罪悪感と贅沢感が入り交じった興奮。シンプルな衣服だからこそ、選ぶ時は自分はどんな人間で何が好きかをよく考えることになる。自分に向き合うっていうのかな。だから買う作業も特別。といってもお財布にやさしい範囲でのはなし。


わたしたちがステイするのはたいてい個人経営ののんびり静かな海辺の宿で、今回訪れたのはマヨルカ島の隣りのメノルカ島。主なアクティビティは読書とスノーケリングとぼーっとすることと新鮮なシーフードを出す素朴な食堂さがしなので、マキシ丈の花柄みたいなリゾートドレスはおよびじゃない。ジャージー素材は気温が25℃以上だと暑すぎ。やっぱり、綿か麻のあっぱっぱが一番。ガーリーすぎずおばちゃんっぽくもないビーチホリデー用の大人のワンピって、ビミョーなんです。

スーツケースをころがして誰もいない家にただいまと声をかけてドアを開けると夏もおしまい。ワンピースさんたち、つかのまの夏をありがとう。さ、これからしばらくは洗濯の日々。

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モノクロ写真好きによる「こだわってるこれについてひとこと言いたい」ブログ。犬が歩けば棒に当たる的に社会・本・映画・フードなど。使用写真は自前です。

13 コメント

  1. おかえりなさいませ~。
    木綿のワンピースの女子度はわからないけれど、
    「あっぱっぱ」と呼ばれていたのは、何故か憶えている年頃です。

    あっぱっぱな夏の思い出のアップップを楽しみにしておりま~す。

    • ところが帰ってくるとやらなきゃいけないことが山のようにあって、それこそあっぷあっぷで、写真をダウンロードすることすらできておりません(泣)
      あっぱっぱな生活を送りたいものです。

  2. Welcome home! Good to have your blog back again.
    When I was little, my mother made me wear seersucker dresses nearly all summer. Now, at my “Mature Age”, I enjoy wearing loose fitted linen or cotton pants and light weight cotton knit tops. Seattle is a casual dresser city. You will see virtually all kind of summer fashion here, from grungy to trendy.

    • サッカー生地のワンピースなつかしいですよね。サッカーの日本の夏からシアトルの麻のドレスまでの変遷の過程には実にさまざまな歴史があったのでしょう。
      バルセロナやマドリッドからホリデーに来ていたスペイン人たちに囲まれていたせいで、帰ってくるとどうもイギリス人のファッションセンスのだささが目立ってしまいます。シアトルってなんだがあこがれます。シティカルチャーとしてはアメリカの中でどういう位置づけなのでしょう?

      • Yes, there is a long history exist between the little girl in a seersucker dress in Hamamatsu city, Japan, and the old lady who wearing cotton and linen outfit in Seattle.
        The city’s culture has changed dramatically after I moved here from San Francisco 23 years ago. It was a bit of cultural desert then. The fashion scene was out of question. Since then, the city rebuilt beautiful art museum, symphony hall, opera and ballet theatre, and the main library. I read a report sometime ago that Seattle has the highest (or near) numbers of book readers than any other cities in the U.S. That should pushed up the level of culture awareness in the city ? The restaurant scenes has improved compared to a decade ago as well. I think the generations of .com contributed a lot to the city.

  3. 届いていたブログを拝見して「あら!戻ってらした」と、歓声を上げたにもかかわらず、コメントへと乗り出すには、ちょっと時間がかかりました。なぜならば、こちらは、いまだ、手がかじかむ冬の気候なのです。木綿のアッパッパは考えるだにうすら寒かったせいです。

    地中海のスペイン領メノルカ島へいってらしたのですね。いいな~。あの島は渡り鳥を観察するには絶好の地でバードヲッチャーにとってのメッカの一つなのです。マダガスカル島、ガラパゴス島などと並んでいつか行きたい地点です。

    木綿のワンピースの仕上げに必要なのは麦わら帽子?野球帽は似合わない。と思いませんか。それで、滞在地での読書はお進みでしたか。

    • ノースコーストもサウスコーストも船でみました。切り立った岸壁ばかりで鳥の天国だわと思いましたが、バードウォッチャーの天国とはしりませんでした。大規模なデベロップメントが限られていて、marine reserveもあり鳥さんたちにはよいところなのですね。
      ちっちゃな村に滞在したのですが、村のfiestaとちょうどかち合って入り江に松明が灯って花火があがって、真夜中からバンドが音楽をプレイしたりと、夏の情緒いっぱいでした。写真と本とリラクゼーションのすべてを追求するのはむりでしたねぇ。

      サマードレスには麦わら帽子が一番なんですけど、スーツケースに入らないのが難点です!

      • 帽子のことですが。オーストラリア10数年前にはやりだして、今では、その後のはやりの型に押されぎみではありますが、その便利さとファッション性で定番として落ち着いている木綿の帽子があります。

        色はさまざま。折りたたみが可能、たたんでも型がくずれない、洗濯機に投げ込んで洗える、そして、わたしが、一番気に入っているのは、適当におしゃれ感がある点です。

        バリー島に行ったときには、白を持っていきました。青いゆったり形ブラウス、白のAラインのロングスカート、白のキャンバス・シューズにこの帽子をかぶっていたと思います(上から下まで全部木綿です)。海外からの旅行客に数回「その帽子、どこでお買いになりましたか」尋ねられました。色を指定してください(そして、頭のサイズ)。お送りしますよ。

  4. こんばんはぁ~^^
    おかえりなさいませ☆
    楽しい時間を過ごす事が出来ましたか~?♪
    あっぱっぱー!??
    初めて耳にします@@
    木綿の、という所にポイントが有るんですね、女子のワンピ♪
    私もパンツルックが多いのですが
    夏は麻のアジアンな感じのスカートをはいたりしますぞー!
    男子の甚平は涼しそうだなぁといつも思います~

    • あっぱっぱはやっぱり死語かぁ。森のくまさんは知ってるけれど、フォレさんは知らないということに時代を感じます(?)お出かけワンピじゃなくって、普段っぽい飾らないけど自意識がにじみ出る、ってとこが綿とか麻のワンピのポイントなんです。

      あ、そうね、甚平を忘れてました。あれは浴衣よりぜんぜん涼しいわ。

  5. ゆうこさま

    ー色はさまざま。折りたたみが可能、たたんでも型がくずれない、洗濯機に投げ込んで洗える、適当におしゃれ感があるーーー

    これ以上帽子に何を望めるのでしょう!帽子って洗濯不可のものが多いんですよね。汗の輪っかができるのに。無理にあらったらつばがヘロヘロになって使えなくなった帽子があります。ぜひ次回イギリスにいらっしゃるときに、お土産としていただいてよろしいでしょうか。テムズ沿いのパブランチをごちそうしますので!

    シドニーの夏が寒いとおっしゃるのは贅沢ですよー。去年のイギリスの夏と同程度の気温ですから。今年はこちらにも夏がきましたけど。

  6. Hiroeさま

    replyの replyがなぜかできないので新しいスレッドです。
    book readerが多いというシアトル、惹かれます。文化意識が高く、気を惹く余計な刺激が少ないということの現れでしょうか。大西洋のこちらではここ20年の間にcoffee drinker とwine drinkerが激増しました。食文化も異文化の影響を受けmuch improved. ドットコムのおかげで変化のスピードが加速しているのを感じますね。

  7. 夏、僕の母は、いつも木綿のワンピースでした。
    中学生の時。夏休みに入った最初の日に、木綿のワンピースで自転車に乗って
    うちの前を行ったり来てる少女を見つけました。
    ステキだなぁと思って外に出てみたら、小学生の時の同級生。
    何してるのってきいたら、見せに来てあげたのよといって、すいすい気持ちよさそうに帰って行きました。
    夏のワンピース姿、女性をステキにみせてくれますね。

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