通勤地獄からの脱却??

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過去100年で最も雨が多かったという1月から、ちょっとした啓示をいただいた。かいつまんで言えば、ただ漫然と消費している通勤時間でジンセイを磨り減らしているのに気づいたということ。

郊外型のライフスタイルのご多分にもれず、ラッシュにかからなければ家から会社まで20分なので車通勤。ラッシュアワーのひどいときだと45分くらいかかることもないわけじゃない。街中を通るとそれはひどい渋滞なので、それを避けて裏道的ルートをとっているけれど、どちらにしてもテムズ河を越えなくちゃあならない。昔ながらの小さな村のせせこましい道で、信号でコントロールされている一車線の煉瓦の橋を越えるのだけど、クリスマスから続く大雨による道路浸水で抜け道は閉鎖。あちこちで浸水していて街中の交通量は並大抵ではなく1時間かかる状態が続いた。テムズは長くて大きな川なので、上流で降ったら普通の大雨でも2−3日後に増水するのだけれど、今回の大雨は半端じゃないので2週間ちかくクローズしたままだった。

もともと車で20分は、自転車で十分通える距離なのだけれど、チャリはやめているのには理由がある。村を通る道の一部非常に狭く交通量も多く、自動車が自転車を追い越せない部分が1キロくらいある。それからAロードとよばれる幹線道路と合流するロータリーは渋滞の車でごったがえしていて、車で無理に突っ込むのも嫌なのに、そこに自転車で侵入する根性がない。おまけに雨ばっかり降る。

あまりの渋滞に辟易していたら、電車で行けばいいことに気づいた。たった一駅。家から最寄りの駅まで2、2キロ。バスに乗るより走ればいいじゃないか。ということで弁当ひっさげて走ったら、あら気持ちがよい。ランタイツにランニングシューズでロンドン行き通勤列車に乗っている乗客はわたしぐらいのものだが、他人は関係ない。それをやり出すと、スマホのスポーツトラッカーをオンにして1秒でも早く駅に着こうとしてしまう。でも雨ざーざーの日に走るガッツはないのよねー。行きは大丈夫でも帰りは雨かもしれないし。で、朝から夜までの天気予報をやたらめったらチェックするようになった。

小橋経由のルートはオープンしたものの、道路が陥没しちゃってて片側通行でまだ渋滞はつづく。おおきなスーパーマーケットが会社のとなりにあるので、ちょこちょこ買い物ができるという車通勤のメリットは、勤労主婦にとって非常におおきい。通勤時間は有効に使わなければもったいない、と気づいたものの、雨は降り続く。公共交通機関を利用しての通勤だと本を読んだり、スマホをいじったり、オプションは幅広いけれど、渋滞で短編集を読むのを試みたけれど、これはまったくもって無理なのがわかった。これまでだらだらとラジオを聞くことがほとんどだった。朝はRadio5で時事問題を聞き、疲れている帰り道はRadio1のボリュームをあげてがんがんポップ/ロック系統を聴く。たまに落語のCD。(古今亭志ん朝が好きなんです。芝浜だけは談志がいいけど)

でも、こんなんじゃだめだ。時間を無駄にしている。ということで、ポッドキャストをダウンロードして聞いてみた。This American Life。アメリカのアクセントのブロードキャストを聞いていると、ここは何処だかわらない映画の中のような気分がしてきてちょっと新鮮。TED TALKSもわるくはない。Stuff you missed in History Class。世界史の授業に居眠りしていたわたしはヘイスティングスの戦いをこれで聞いた。でもこれらも聞く必要性を感じないんだよなぁ。本が読めないならKindleさんに読んでもらう、と音声朗読をオンにしてみたけれど、機械読みは異様にフラットで気持ちわるくてあきまへん。ケネスブラナーあたりが読んでいるオーディオブックスのCDでも図書館から借りてみるか。それともこの際、語学教材を流して、言葉を学んでみるとか?

なんだか焦るばかりで、有効策にはいまだ出逢えず。でも意識が変わっただけでもよかった気はする。とにかく、金曜の夜に映画を(市川崑監督 ビルマの竪琴)一本観て、12時をまわっている今頃、ケーキをオーブンで焼いている間にブログを書こうというような意識ってことで。

追記 2nd Feb. botapotaさん、 papricaさん、 harubocchanさんコメントありがとうございました。
真夜中のケーキは、定番中の定番のアップルケーキでした。
2014-02-01-18-36-43

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モノクロ写真好きによる「こだわってるこれについてひとこと言いたい」ブログ。犬が歩けば棒に当たる的に社会・本・映画・フードなど。使用写真は自前です。

12 コメント

  1. 夜中に焼いたケーキはいかがでしたか?すっごくタイムリーなお話でうんうんうなづきながら拝読させていただきました。通勤時間で人生をすり減らしている、全く同感であります。私の場合片道1時間半(1日3〜3時間半!!!)かかっての電車通勤。しかもバスを含めると3回乗り物をかえなくてはなりませぬ。でもまあ仕方がないのでサニーサイダーさんのようにいかに有意義な時間として過ごすには、と僕も考えましたが、最終的にはうたた寝&読書タイムに落ち着きました。通勤ランは帰宅時に2〜3駅手前で電車を降りてやったりしました・・・そんな通勤時間ともきのう1月末にお別れしたとこなんです♪ はい、会社を辞めたのです!!!

    • 首都圏だと、どこの国も通勤時間が長い傾向にあるみたいですね。でも電車だと本も読めるし居眠りもできるというポジティブな見方もできます!でも、退職おめでとうございます!どういうご事情かはわかりませんが、ひとつの扉を閉じれば次の扉が開くといいますよね。新たなライフスタイルの変化と新しい出発、期待しています。ブログの方もさらにパワーアップかな。
      ケーキの写真アップしました!

      • おいしそう!白い部分はココナッツ?ですか?お酒も好きですが甘いものもそこそこいけます(笑)そうですね、確かに通勤時間が無くなるのは嬉しいけれど、読書時間は確実に激減すると思います・・・。家でイスに座って読書ってのはほとんどしたことないんです。これからの生活は果たしてどうなっていくのか自分でも?なところが多々ありますが、次の扉を開けられるようぼちぼちやって行きます!激励のお言葉、あざっす!

  2. This American Life!!私も好きです! でも、同じく私もダウンロードしなきゃならないので、そのプロセスが面倒で(朝、ダウンロードする時間がないことがほとんどなのですが)しょっちゅう聞いているわけではありません。アレはとても上手く編集されていて聞きやすいし聞いていて楽しいです。以前に聞いている途中に号泣してしまったことがあります(笑)。
    私は、雨が降っていなければ自転車通勤。最近はずっとイタリア語を聞いてま〜す。自転車だと周りに誰もいないから、思いっきりRepeat after Me が出来るんです。

    夜中の12時過ぎてからケーキ焼いちゃう、そのパワーが素晴らしいです!みんなが寝静まった後、普通ケーキなんて焼いたりしない時間帯にケーキを焼くっていうことにわくわくしちゃいますね♪

    • そうなんですぅ。ポッドキャストをダウンロードして前もって準備しておかないといけないところが、精神的余裕を必要とするんです。ビクトリアの自転車通勤は長閑で綺麗でよささそうですよねー。もともと馬車が通っていたような茅葺きのコーテージすらある村のせっまーい道としがって、広々していそう。
      わたしも語学をかじってみようかな、と前向きな気持ちになりました!

      わたしはnight owlなもので。。。買ってきたケーキには家人が手をつけないし、でもウィークエンドの昼間には他にもやることが沢山あるので、ちょっと時間があるときにちょこちょこと家事をやる一部です。でも真夜中のケーキは、なんか、やったぜ、という達成感が違いますよー。

  3. 以前会社勤めしていた時は片道30分、電車にゆられてました。
    15分〜20分は読書、残りは居眠り。
    帰りはその逆パターン。(降り過ごさなかったのが不思議…)
    家ではうるさい小鬼がいるので本を読める僅かな時間が貴重でしたね〜。
    在宅になってから空き時間というものを読書に費やさなかったのでまったく本を読んでなかったのですが、一日のToDoリストとkindle効果で今は読書タイムを持つようにしてます〜。
    読書をするくらいなら他のことを、と思っていましたがよくよく考えてみると読書以外でやってたことってどーでもいいような事が多かったなと気がついた今日この頃でした。

    12時過ぎからケーキを焼く。
    素敵な習慣ですね♪…習慣じゃない?笑

    • 在宅が理想ですよねぇ。でも家に居たら、意志薄弱なわたしのばあいは家事と仕事の境目がなくたりそうです。
      仕事もやって、はる坊もいて、読書の時間が確保できるのはほんと、立派だーーー!!
      真夜中のケーキはお勧めします。しずかで集中できるし、焼いてる間、本を読んだりと自分のことをやる言い訳ができます。

  4. おもしろい。
    CBDへ(Neutral Bay ではありません)通勤をしていたとき、駅の数3つ、所要時間10分。文庫か新聞を、バックからやおら取り出しても、数ページでとぎれとぎれの読書、語学をかじるのもままならず。全然有効な過ごし方はできませんでしたね。通勤時間が短すぎるというのが、当時の私の不満でした。ぜいたく~。

    現在、毎日の速歩の時間をどう生かすかが課題です。ABCのRNか、FMクラシックが主です。BBCワールド・Newsもかかります。面白いのは、RNで時事問題を聞いていると、連邦政府の元首相の名前がしばしば出てきますが、その時、ご近所さんのその首相、John Howardとバッタリと出くわすことです。彼もイヤホーンをつけて何かを聞いていますが、真剣に耳を傾けているところを見ると多分同じ番組です。

    さて、アップのケーキの写真、おいしそう。すぐに「アレダー」と分かりました。今ではすっかりお馴染みです。多分、昨年の今頃、私も真夜中に第一回目に挑戦したのでした。あれから、すでに5,6回作りましたよ。ありがとうございます。

    最後に面白いお話を。
    相棒が、数週間前、宣伝をだして車を売りました(Mitsubishi Pajero)。すぐに買い手が表れ、相棒は、泣く泣く、立ち去る車との別れと相なりました。車の買い手?Sunnysiderさんと同じ町出身のイギリス人の若者。それを聞いたとき、「信じられない!」と思いました。イギリス広し、オーストラリア広しの中で1/ 何000の偶然ですね。

    • John Howardがご近所さんなのですか?あのleafy なsuburbでパワーウォークは気持ちいいでしょうねぇ。真っ青な空のもと。天気の悪さは絶対に人格に影響を及ぼします。「たられば」は使うまいと思うのですが、あのままシドニーにいたら、もっと大らかな人間だったはず。シドニーはコンパクトで住みやすい街ですよね。通勤地獄もなさそう。週末の大雨で今日はまた例の橋がクローズドでした。

      いまさらながら語学をやってみようかという気になっています。イタリアンかスパニッシュかな。「アレダー」のケーキはそうです、あれです。以前ブログ記事でご紹介したものです。りんごがbogoffだったので。お気に召して光栄です。

      たんなる偶然を縁とか運命とかいろいろと解釈はできるようですが、どこか見えないところで、人や物ごととconnectedだと感じます。そういう感じかたが出来ること自体がすきです。ゆうこさんとの繋がりも再びここで復活できてとても光栄に思っています。

  5. 第3語学、ぜひにやってみてください。
    ロシア語の超名人同時通訳者だった(過去形が残念)米原万里女史が、それ(第3語学習得)を強く勧めています。例えば、著書「米原万里の愛の法則」の中で。
    同時通訳者仲間と、仕事以外の話をしていて最も面白くないグループが日・英通訳者。どうしてなのかな~と分析をした彼女の解答が書いてあります。

    彼女は、世界言語を3つのグループにわけ、1.2.は日本語と英語が入る。だから、思考を柔軟にするために3を薦めていますが、3が、ロシア語とフランス語の他に書いてない。私もイタリア語には興味がありますが、それが3つの中のどれに入るかが書いてない。調べてみますね。

  6. こんばんは
    通勤時間に何をするか…ふーむ
    というか、通勤に使う時間が人生の中で
    どれだけのウエイトをしめているかって考えるのが
    ちょっと怖いです(笑
    私は車通勤しかした事がありませんが
    高校は電車を使っていました
    車通勤ではやはり、音楽を聴くくらいしか出来ませんでしたが
    逆に車でしか音楽を聴かない!と決めると
    車に乗るのが楽しみになったりしましたよ^^
    なにかまた楽しみが見つけられるとよいですね!
    ケネス・ブラナー、好きです
    エマ・トンプソンと共演したから騒ぎがお気に入りでした~

    • フォレさん

      お返事おくれましたぁ。またまた大雨で橋が閉鎖で通勤をどうするかに時間をさいているんです(泣)車の中で音楽を聴くことの他に、動く密室であるために、歌うことと叫ぶことができるのに気がつきました!大声で歌ったり、わーっとか、きゃーっとかいってみるとすっきりしますよーー。(窓を閉めてからね)
      ケネスブラナーが好みとは意外です!もちょっとクセのある男がタイプかとおもってましたよん。

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