ポジティブなパワーが枯渇したときにすること

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今週末にやったこと…..

知らない街の本屋で知らない作家の本を買う
本屋とはチェーン店にしても街のヴァイブを吸収して表す場所だから微妙に違う。店に漂う雰囲気、店内にいる客、スタッフの様子、本の並べ方、紹介の仕方など。人に読まれることを欲している夥しい数の冊子たちの発するオーラが肌にとりつく。

そのなかから聞こえない声を聞き取り、自分の奥底にあるものと感応させて本を選ぶ。アマゾンのレビューじゃなくて自分の直感を頼りにする。定価とかディスカウント価格とか考えないで、カウンターで人間にお金を払って所有権を得て、扉を開いて外の空気が広がる場所へ出て行く。クリスマスや誕生日に誰かに買ってくれないかな、という写真集のリストを頭の中で作る。そんなリストのことはすぐに忘れてしまうよな、と思いながら。とはいえ、今週行ったのは知っている街の、当てにしていた本屋なのだけれど。

いったことのないカフェにいく
そのときに自分のココロが引き寄せる本というのがある。カフェもおんなじ。自分が求めているカフェをはっきりさせることで、自分と外界の境界線がすっきりする。カフェを求めて街をあるくと、目的意識がちがって、自分の嗅覚と価値観が街の地図の上に違う地図を描く。

文化人類学・民俗学博物館にいく
博物館たちは押しボタンがいろいろあるインタラクティブな展示をするのがトレンドだけれど、そんなものはなく、光による損傷を避けるために、薄暗い照明の中で膨大な数のモノたちが冬眠している博物館へいく。そしてどんな人がどのようなことを想いながらどのように使っていたのか見当もつかないモノたちが発する気配の中に漂ってみる。
知っていたって特にもなりそうもないオスマン帝国時代の短剣とかアフリカの部族の魔除けの名前を憶えたり、ミイラの作り方を小学1年くらいの子供に説明している母親の言葉に耳を傾ける。2000年という歳月の長さを十分知り尽くしている口調なんだよな、大人って。たかだか30年とか50年とか地球上に生息したくらいで2000年の重みはわからんぜ。気の合う人間と一緒に土偶や仮面の表情を真似る。なるだけ情けなくてまぬけで複雑な面差しなのがいい。そして馬鹿みたいに笑う。世界で最も非実用的でブリトニーがてっぺんにのっている仮面だなどと、身勝手な台詞を吐きながらアメリカンインディアンの仮面をあざ笑う。帰りがけにパンフレットをもらって家に帰ってみたら、表紙がこれだった。これを探していたらあの莫大な展示物の中でお目にかかることはなかったかもしれない。オックスフォードのPitt Rivers Museumを訪れたくなる気分にときどきなる。

アップリフティングなお気に入りのDVDを深夜に一人でみる
お気に入りで、深夜で、ひとり、という3つのポイントが大事。基本的にネタバレはしない主義だけれど、パンチラインはこれ。

世の中の出来事のほとんどは大したことないし、人間泣いてる時間より 笑ってる時間のほうが圧倒的に長いし、信じられないものも見えるし、一晩寝れば 大抵のことは忘れられるのよ。
とにかく 水道の蛇口をひねれ!そして その嘘と意地と見栄で塗り固められたしょうもない日常を 洗い流すのだ~!

ジョギングルートを変える
丘の上に住んでいるので、急な登りのないルートとなると限られ、同じ道ばかり走ってしまう。でも、方角をちょっと変えていつもは通らない通りを走る。同じ程度の距離でも景色が違うとスピード感もかわって感じる。

ブレックファストメニューをかえてみる
ジョギングから帰ったら、朝ご飯を作りたくなったけれど、ちょっとツイストしたものを用意したい。ワッフルが食べたいけれど、スキレットで焼けばワッフルもどきになるか、とパンケーキの水分を減らして、焼いてみたらワッフル気分になった。パンケーキとワッフルは原価は安いけれど、プレゼンテーションで付加価値がつけられる、などと古本屋カフェ開店準備中のbotapotaさんのことを想ったりする。

古くから慣れ親しんだアーティストの新曲、それも新しいものを作ろうとかんばっちゃた風じゃない、ゆるいシングルをだらだら聞きながら、ルバーブコンポートをつくる

いぜんに紹介したルバーブの季節がまたやってきて、庭のルバーブは茂る一方なので、ひっこぬいていつものコンポートをこしらえる。Coldplay のMagicをゆるゆるとスマホのちゃちいスピーカーから聞きながら。自然に生えているものを無駄にしないですんだという使命感のような達成感。

そんな週末ももうすぐ終わり。
と思ったら電子レンジが壊れてちょっと凹んだ。

10 コメント

  1. なるほど~、最近ちょいと気分がネガティブだから試してみようかと。
    「知らない街の本屋」と「いったことのないカフェ」が、まずは簡単そうだなあ。
    とりあえず知らない街の本屋で柴犬の写真集でも買って、一見が入りづらそうな
    老夫婦がやっている喫茶店に入ってアールグレイでも飲んでみることにしますよ。

    『インスタント沼』は気になっております、水道の蛇口をひねれ!っていいフレーズだなあ。
    『アニーホール』だったかなあ、ウディ・アレンの映画のワンシーンで、
    「頭で理解できることに、たいした意味はない」みたいなフレーズがあって、
    ときどきふとそのフレーズを思い出したりする年頃でございます。

    ルバーブのコンポート作りとColdplayのMagicかあ、合うなあ。

    • 一見さんが入りにくいようなオーセンティシティを求めている心境なんですね。柴犬だいすきです。こちらでもシィーバァイィヌゥー(シとイにアクセントをおきます)は犬好きの間ではポピュラーかも。

      インスタント沼は偶然出くわした映画なんです。水道の蛇口は意味があるんですよー。みなきゃわかりません。ぜひみてみてください。

      Coldplay はChris Martnとグエネスパルトローが別居に際してconsciously uncouple という形容しがたい表現をしたのが話題になりましたね。

  2. ピンクのニュートンかわゆすですね♪ それを履いてれば家への帰り道の最後の坂道も軽やかに駆け上がっていけそうです。僕何ぞは穴の開きそうなアシックスで贅肉揺らしながらのジョグ・・・。(今朝は走りましたよ)夜の営業やめて早朝からモーニングやってる店って言うのもいいかもしれませんね。おいしそうなワッフル風パンケーキ、参考にさせていただきます。

    • 坂道は駆け上がれませんっ(泣)年が年ですからあまりにがんばちゃって心臓麻痺になったら大変ですので、そこそこにやっております。このあいだジムで20歳としてエンターしたらハートレートモニターの上限値があまりに違うので、、、以来ちんたら走るようにしました。

      うーん本読みたちはやっぱ夜型かなー。でもワッフルは一日中いけそうですよ。ランチにもデザートにも。メニュー楽しみですね。

      • たたき台のメニューを作って何人かに見せたら「メニュー多すぎ!もっとしぼった方がよい!」やら「この単価で利益とれるのか!」など突っ込みどころ満載のメニューだったようで、頭を抱えてます(笑)会社にいるときの3倍くらいのTO DOリストに、どこから手をつけてよいのやらと思いながら、レコード聴いたりしてます。オープンできるのか心配です。

  3. 本当だ。ニュートン靴、いかにも軽やかで気分高揚を手伝ってくれそう。

    かく言う私メも、最近、エネルギー枯渇で少々落込んでおりました。中途半端な、なぐさめ言は聞きたくない心境。低調気分は誰にももらさずに1人ゴチて、やり過ごしてきました。その間にやったこと。Sunnysiderさんと同じく、いったことのない郊外のフランス料理店に気の合う3人で週末の昼食にでかけた。これ、良かったです。他にもいくつか。お蔭さまで窮地から抜け出した模様。すみません。この欄、長く書くと、文字がどこかへ飛ぶのです。では。

    • ええーっ、ゆうこさんでもローな気分のときがあるのですか?そんなものは超越したところで生きていらっしゃると思っていました。低調気分を吐露できるまるっきり関係な世界にいる友達がいたらいいんですが、そんなことばかりやっていたら友も失いそうですよね。

      とにかく時間を作るために、睡眠時間を削ればいいことに今さら気づき、そしたらちょっとは上向きです。botapotaさんのお店が近くにあれば、よいリフレッシュ空間になるんですけどね。

  4. いまは4月。こどもたちは進級、職場では新入社員や採用面接などフレッシュな空気が溢れている。のに
    自分は古びていくだけなのかな。。。と思いがちな近年の春。そんな心境にぴったりSunnysiderさんの文章がはまりました。。新しいカフェ、書店、DVD。。できるところからやってみよう!っと
    いまTVで流れてるのが、 イタリアでオールドローズを育てる老夫婦のドキュメンタリーで、おとぎばなしのよう。「違うことは美しさの源。滑らかなものから真実は見出せない。」薔薇の棘のことだそうです。

    • oiomoさん

      こんばんは。そろそろ5月病のシーズンですね。周りに変化があれば変化がない自分は取り残されているみたいで、また変化つづきだと安定している人が羨ましく思えたり、人間無い物ねだり的な部分がありますよねぇ。進級ということは受験という山場があったのでしょうか?まだそんなお年じゃなかったら失礼!

      うちは自覚のない受験生がいて今夜は酒飲みに出かけています。イギリスは18歳から飲酒できるので高3はバーやパブに繰り出すのです。くたくたでめちゃめちゃに散らかっている家に帰ったら今日はうちに泊まるという友達をつれてきていて、ご飯は?ときかれました。はぁ。そんな調子ですが、9月には家を出て行く予定なのでそのころ今のOiomoさんの気分になりそうな予感です。

      「違うことは美しさの源。滑らかなものから真実は見出せない。」薔薇、それも棘というところがクールで深いですね。すてきな言葉をシェアしてくださってありがとう!

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