スーツケースの最適さとは

9

ヨーロッパでおすすめのリゾートとかホテルは(?)などと訊かれるとホントに困ります。そんなのは予算とライフスタイルと好みの問題です(!)とエクスクラメーションマークつきで返答すると角がたっちゃうので。現在、そういうホテルやリゾート探しと同じレベルの問題に直面中。それはスーツケース探し。

20年ちかく前に買ったサムソナイトを使い続けている身にとって、スーツケースは消耗品ではなく、極めて重要なライフスタイルチョイス。消費文化と旅行業界を背景に経済性と好みとライフスタイルから自分の立ち位置をピンポイントで示すフラグのようなもの。

Lサイズ、XLサイズ、キャビンサイズのスーツケースの組み合わせで日本への帰省やヨーロッパ内の家族旅行をまかなってきたけれど、家族のダイナミクスの変化からMサイズが必要になったのです。

20年の友はサムソナイトのOyster ll。両サイドにもロックをつけた初モデルOysterに丸みをもたせたフォルムの頑丈なハードタイプ。古いものを大事にする欧州内の空港ではたまに見かけるけれど、日本では空港のX線係員係に「これは押し方不明です」という顔をされたことあり。鍵は1度壊れて取り替えたけれど現役続行中。そんな古いスーツケースを修理してくれる家族経営のプロフェッショナルなカバン専門店が同じ街にあったのも僥倖です。でもその店も店頭販売を辞め修理とオンラインショップを細々とやっているのでそのうち廃業すること確実。取り替えらたロックのパーツはAmerican Touristerで、SamsoniteとAmerican Touristerは同じ会社が所有するブランドであることを知ったのはそれがきっかけです。Volkswagenを修理に出したらSkodaのバッジがついて帰ってきて来たようなものか。

われわれが2輪キャスターつきサイドに取っ手があり、リトラクタブルなハンドルさえついていないオンボロと旅している間に、スーツケース市場は大きな変化を遂げていました。

ファスナータイプが主流

キャスターは4輪が主流

しかし、わたしの求めるスーツケースは市場のメジャー商品とは異なるらしい。

ハードケース

傷はついても布のように擦れない、ナイフで切り裂かれない、大雨でも中身が濡れない。地中海に行くならオリーブオイル、日本ならおせんべいや酒の小瓶を入れても壊れにくい、そのあたりが理由。

Cons:重い。形がフレクシブルでないのでトランクに無理に押し込めない。使わないときに場所をとる

パチンと閉まるフレームタイプ

むかし荷物をぎゅうぎゅう詰めにしてファスナーを壊してしまった経験から、クリップそのものは壊れにくく締めるのも簡単なパッチン式希望。ファスナーはボールペンの先を突っ込めば簡単に開くとはいえ、TSA準拠の鍵になりマスターキーで開錠できるのでセキュリティに大差はないでしょう。

Cons:重い。衝撃を逃がすファスナー式よりボディが破損しやすい

2輪キャスター

空港でほおり投げられ蹴り飛ばされ、ベルトコンベヤーにも引っかかったりする荷重を考えるとキャスターが本体に一部はまり込んでいる2輪の方が壊れにくいはず。また4輪は少しの傾斜があるとゴロゴロと動き石畳は苦手。耐久性に対する期待値高し。

Cons:駆動性が劣る。時代遅れ。

高級ブランドすぎない

これはビンボー人の僻みでしょうが(カッコつけて絵文字入れるとどんな顔にしようかと一瞬考えました)高級スーツケースは盗難に遭いやすいのがポイント。某欧州航空会社の日本語サポートセンターで働いていた友人いわく、「ロスト・バゲージで出てこないのは判で押したようにRIMOWA とかGLOBE TROTTERなどの高級ブランドなのよぉ~。某空港には窃盗団いるよ」日本とヨーロッパ間のフライトで、日本人の名前がついた高級スーツケースにはお宝が詰まっていると思われて狙われるということなのでしょうね。ま、もとから予算外なんですが。

安すぎない

安物買いの銭失い。どんなタイプにしても安物は素材と設計が安普請なのですぐ壊れます。特にキャスターと鍵、またはファスナー。ブランド名は全く気にしない人がいる反面、このブランドなら安心できるという人もいます。どのブランドを選ぶかで自分はどんな消費者であるかを自問することになります。消費者マップの中のどこに自分がいるのかってことですね。

黒以外のカラー

シンプルな黒のケースだったら空港のベルトコンベヤーから次から次と出てくる荷物の中から目を皿のようにして待ち構えている自分の姿を思い浮かべると、黒は避けたい。目立たないので盗難にも遭いやすい。薄い色も傷や汚れが目立つのでパス。家族の誰が使ってもいいようにピンクもやめておこう。色によって値段も異なる場合があるのでお財布とも要相談ということで。

以上の点をクリアして、なおかつ予算内となると選択肢は非常に限られるので何を妥協する思案中。キャスターは外れても自分で取り付けが可能みたいなので4輪に鞍替えでしょうか。

日本に住んでいて国内旅行にも使うのであればソフトタイプやフ+ァスナー式が使い回しできてよいかもしれないし、使わないときの置くスペースも限られている住居が多そうですね。また、セット買いのメリットは、ロシアのマトリョーシカ人形みたいに大の中に中・小を収納して省スペース化できること。

スーツケースに限らず、ヒトのオススメは鵜呑みにせず、自分にとっての「最適」とは何であるかを認識し、物事に優先順位をつける。これだなぁ。

9 コメント

  1. Oyster ll ですか。がっちりしていて安心感がありますよね。発売当時はそれなりの値段がしたのではないでしょうか。二輪なので重く感じるからか、この手のものはあまり見かけなくなりました。残念です。

    • tagnoueさんはシンプルで上等なものをさり気なく手にしているにsmart travellerという感じですよね~。

      残念ながらOyster llでは時代に乗り切れてない感のオーラ全開です。が、壊れていないものを捨てるには忍びなく。。。
      現在断捨離中です。
      All the best for 2017!

      • はるか昔にバックパッカーのような旅は卒業しましたが、なかなか smart traveler にはなれません。
        良いお年をお迎えください。

  2. 新年あけましておめでとうございます。15年前ぐらいにボローニャ駅のちかくにあった、中国人が店主の雑貨屋で買った安いスーツケースが今もお気に入りです。センスの悪い黄緑とオレンジなのですが。。。一回り小さいものも欲しいので、またそのお店をたずねてみたいと思っています。

    • 明けましておめでとうございます😃
      人ともモノとも出会いを大切にしたいなぁと感じるお話です。イタリアならまだ同じものが手に入ったりして。なくてもまた別の掘り出し物とのお付き合いがはじまるかも。人が人を繋げるようにモノたちにもそんなチカラがあります。
      黄緑とオレンジは誰にでも持てません! 小粋なコーデが素敵そう…..

  3. もっぱら、布製、ジッパー、2個のキャスターの中型を愛用しています。それ+リュックです。リュックって内側にも外側にもポケットが多くて、物が予想外に納まりますよね。背中に背負えば両手は自由ですし。でもスーツケースの色にはこだわります。黒では、失敗。だから、黒以外です。紫がかった深いブルーに、取っ手に真紅のリボンをつけたら、見るたびに納得の笑みが浮かぶほどお気に入りの色合わせとなりました。リュックはキャビンへ持ち込みます。

  4. 釉子さま

    あけましておめでとうございます。お元気そうでよかった!
    布製、ジッパーは身軽な大人のチョイスですね。軽いのもよいし。紫がかった深いブルーと真紅のコンビを思い浮かべこちらもにっこりしてしまいました。車やテレビなどいろんなものに人それぞれのライフスタイルや価値観が現れますけど、旅関係のものってほんと正直だと思います。今年もすてきな旅ができる年でありますように。

  5. Sunnyusiderさん、早速の、お返事ありがとうございました。新年のご挨拶ぬきで唐突にコメントに突入してしまってごめんなさい。佳きお年をお迎えのことと思います。メールで約束のものを、今日、投函するつもりです。この場をお借りして、用件のみ。All the very best for 2017!

    • 約束のもの??別途emailいただいたのでしょうか? 届いていませんが。よろしければContact formを通してご連絡いただければ幸いです。

コメント欄